従業員全員を無人島にぶち込んでみた

みなさまごきげんよう。

そういえば2月の帰社日は、わたくし児玉がちょっと変わった企画を持ってきました。

「無人島サバイバルゲームで、アジャイル開発を体験しよう」

……なんのこっちゃ?という顔をしたみなさん、落ち着いて。ちゃんと説明します。


目次

そもそも帰社日って?

SES企業で働くエンジニアは、普段はお客様先で仕事をしています。そのため、同じ会社のメンバーと顔を合わせる機会が意外と少ないんですよね。

帰社日は、月に一度みんなが集まる日。近況報告をしたり、勉強会をやったり、「同じ会社の仲間なんだな」と感じられる大切な場です。

今回は、わたくし児玉が実際のプロジェクトで実践しているアジャイル開発を、ゲームを通じて体験してもらおうという企画でした。


「アジャイル開発」って何ぞや?

ざっくり言うと、「少し作って、見せて、直して、を繰り返す」開発のやり方です。

従来のやり方(ウォーターフォール)は、最初に全部決めて、全部作って、最後にまとめて確認します。これだと半年かけて作ったものが「思ってたのと違う……」ってなったとき、もう取り返しがつかない。

アジャイルは、1〜2週間ごとに「動くもの」を見せて、フィードバックをもらいながら軌道修正していきます。変化に強いのが最大のメリットです。

わたくし児玉のチームが現在進めている社内プロジェクトでも、このアジャイル開発を採用しています。


ワークの内容:無人島で72時間生き延びろ

設定はこうです。

あなたたちは無人島に漂着した5人チーム。

手元にあるのはライター1つ、ナイフ1本、ビニールシート、ロープ、空のペットボトル2本だけ。72時間以内に生き延びるための計画を立ててください。

チームの中で3つの役割に分かれます。

  • PO(プロダクトオーナー):何をやるか決める人。ただし自分では作業できない
  • SM(スクラムマスター):完成したカードをチェックする人。ただしカードを選ぶことも書くこともできない
  • Worker(作業者):実際にカードの中身を書く人。ただし勝手にカードを選べない

「火起こし」「飲み水の確保」「安全地帯確保」「いかだ作り」など15枚の課題カードから、5分間のスプリント(作業時間)で何を優先してやるかを判断して進めます。

完成したカードだけが得点になり、やりかけは0点。 ここがポイントです。


盛り上がったポイント

スプリントは2回。1回目と2回目の間に「改善タイム」があるのが、このワークのミソです。

1回目で「Reviewが詰まって全然Doneにならなかった!」と気づいたチームが、改善タイムで対策を考えて2回目に活かす。まさにアジャイルの振り返りと改善のサイクルを体感できる仕組みです。

そして最後に発表されたMVPボーナス

「火起こし」「飲み水の確保」「安全地帯確保」——この3枚を全部完成させたチームは得点2倍。点数の高い「いかだ(5点)」や「見張り台(4点)」に飛びついたチームより、本当に大事なものを見極めて揃えたチームが逆転するという展開に、会場がざわつきました。


ゲームから学べたこと

わたくし児玉がまとめた「明日の仕事に活かせること」は4つ。

1. タスクは完了させて初めて価値になる 8割できている仕事が5つあるより、完了した仕事が3つあるほうが価値がある。やりかけは0点でしたよね。

2. 手を広げず、1つずつ完了させよう ゲームでは同時に作業できるカードは2枚までという制限がありました。あれもこれもと手を出すと、結局どれも終わらない。

3. 困ったら抱え込まず、すぐ共有しよう Reviewで詰まったチーム、ありましたよね。仕事でも、早めに声をあげたほうが全体がスムーズに回ります。

4. 終わったら振り返り、同じ失敗を繰り返さない仕組みを作ろう 改善タイムで対策を打ったチームは、2回目のスプリントで目に見えて良くなっていました。

どれも「言われてみれば当たり前」なんですが、ゲームで実際に体験すると腹落ちの深さが全然違います。


企画した児玉に聞いてみた(自問自答ですよこれは)

——なんでこの企画をやろうと思ったの?

「自分たちのチームがアジャイルで開発を進めている中で、この考え方って普段の仕事にも活かせるなと思ったんです。でも座学で説明しても眠くなるじゃないですか(笑)。寝てたら始末書書くことになりますよ?

だったらゲームにしてしまおう、と。」

——準備は大変だった?

「全然大変じゃなかったですね。おれ天才だ!とか思ったらいつの間にかできてましたよ。まばたきしたらポンって。はい。」

——参加者に伝えたかったことは?

「点が高いものに飛びつくんじゃなくて、何を揃えたら全体として意味があるかを考える。これってMVPの考え方そのもので、仕事でもすごく大事なことだと思ってます。」


さいごに

日本開発の帰社日は、ただ集まるだけの場ではありません。エンジニア同士が顔を合わせて、一緒に学んで、一緒に考える。そういう時間を大切にしています。

あとはなぜ先月にやった帰社日を今更と?そんなの気にしてる暇があったらおいしいもの食べようね!

次の帰社日もお楽しみに!

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